【豆知識】ウンカって知ってる?【紅茶を美味しくする虫】

紅茶

みなさん、ウンカと言う虫をご存知ですか?先日遊びに行ったジャパンティーフェスティバルのミニセミナーで初めてウンカという虫の存在を知りました。美味しい紅茶づくりには欠かせない虫がいるなんてビックリです。おもしろそうなのでまとめてみました。

虫の力で美味しくなるお茶があった

手摘みした狭山茶

 

そもそもウンカとはどんな虫

ウンカとは体長5mmほどの羽のある虫です。ウンカという種類の虫がいるのではなく、様々な虫の総称です。

ウンカは漢字だと雲霞と書いてウンカです。文字通り雲や霞のように湧き上がる様子からきた名前なんだとか。

有名どころだとアブラムシもウンカの1つです。ウンカは植物の汁を吸う習性があります。このような虫を吸汁害虫と言います

江戸時代の農業を記した書にも記録されているウンカは、大量発生する事で稲作にダメージを与え飢饉の原因になることから、当時から害虫として認識されていました。

お茶にとってウンカは敵?味方?

ウンカが米作りでは害虫という事であれば、茶農家の敵ともいえそうなものですが、紅茶づくりの現場ではむしろ歓迎されるいい虫なんです。

ちなみにウンカと総称される虫には様々な種類のものがあり、お茶につくウンカは“チャノミドリヒメヨコバイ”という種類です。

紅茶だとダージリン、中国茶だと東方美人茶は、ウンカとの共同作業によって、より香りがよくなるお茶の品種です。

台湾が日本に統治されていた時代は、日本人向けに緑茶を生産していましたが、ウンカの害にあった茶葉をどうにかして製品にしようとする中で生まれたのが東方美人茶です。

ダージリンの畑には、ウンカの他にtipsという小さな虫もいて、同じようにお茶の風味を増すのに役に立っている虫だとか。

全ての畑にウンカがいる訳ではないので、虫がいる畑は大事に虫を守るそうです。

 

しかし、同じお茶でも緑茶作りの畑では、ウンカは害虫なので駆除が必要です。だから緑茶を無農薬で栽培するのは難しいんだとか。

一方、紅茶の茶作りではウンカのために農薬を使うような事はしませんから、結果的に紅茶を作る畑は無農薬栽培となります。紅茶づくりは土地にも優しいのですね。

同じ茶の生産でも、こんなにも違うことを初めて知りました。同じ虫とお茶の木なのに、対極にありますよね。

 

和紅茶づくりが広まっているわけ

なお、緑茶向きの茶の木の中でも紅茶づくりにも向く品種がありますが、同じ木から緑茶と紅茶を生産するためには、ウンカのことを考えたら紅茶を作ったあとで、緑茶を作るというような工夫をしないと生産が難しいというのは納得です。

紅茶づくりに欠かせないウンカは、農薬を使ってしまったらいなくなってしまいますが、緑茶づくりには必要ですから、同時には成り立ちにくいのです。

昨今、日本で和紅茶づくりが広がってきているのは、無農薬で有機栽培できるメリットがあることや、ライフスタイルの変化で緑茶よりも紅茶の需要が高まっているためです。時代のニーズにマッチした製品づくりをお茶農家の方もされていることを知りました。

 

なぜウンカが葉を噛むとお茶が美味しくなるのか

ウンカが茶葉の汁を吸った刺激で、葉に受けた攻撃から身を守るために人間の抗体に当たるファイトアレキシンと言う物質をお茶の葉が作り出します。実はこのファイトアレキシンこそが、紅茶の香りを生み出す元なんだとか。

ウンカに噛まれた葉で作った紅茶からはマスカルフレーバーと呼ばれる、マスカットのようないい香りがします。

中でも、ダージリンのセカンドフラッシュ(夏に摘んだお茶)は希少価値が高く、大変人気があります。 さすが「紅茶の女王」と評されるだけのことはありますね。

また、虫の力以外に、紅茶栽培に向く高地で寒暖の差が激しい厳しい環境は、お茶の風味を増すのには最適な環境。

お茶の木は厳しい環境でこそ磨かれる強さを持った植物です。ちょっと素敵なお話でした。

 

【まとめ】ウンカは紅茶にはなくてはならない

ウンカは美味しい紅茶づくりには不可欠な虫です。自然の力を借りてお茶が生産されていることをはじめて知りました。

 

色々とセミナーでうんちくを聞いたら、ウンカという虫を実際に見てみたくなりました。

また、ウンカが噛んだ葉から出来ているお茶をぜひ味わってみたくなりました。ちょっと探してみたいと思います。

 

私が今まで行った茶畑は全て緑茶の畑でしたから、ウンカの話は今まで聞いたことがありませんでした。紅茶づくりに虫が役に立っていたとは本当に驚きです。

 

和紅茶を生産している茶畑にも、いつか行ってみたいです。製造過程も見てみたいな。

同じ茶という植物から、様々なお茶が出来ることがとても不思議ですよね。

本当にお茶の世界は奥が深いなと思います。まだまだ、知りたいことがたくさんあるなあ。これからもお茶の世界を研究です。

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